エロ業界のお初(エロゲー)

今や、萌え市場では欠かせない一大分野へと成長を遂げた工ロゲー。この歴史を紐解いてみると、なかなか面白い事実に突き当たります。
エロゲーは、アダルトゲームと言われる性的描写を含む成人向けコンピューターゲームソフトのことですが、その始まりは1982年。PC-9801用のソフトとして発売された「ナイトライフ」という作品に端を発します。
このソフトは、ゲームというより、数値を入力すると、安全日や今夜の最適な体位を教えてくれるといった性生活のサポート的意味合いの強いソフトでした。
ただ、ハッキリ、アダルト向けと釘打ち、パッケージにも裸婦の絵を載せ、セックスを前面に押し出したこのソフトは、コンピューターソフトの世界に新風を吹き込みました。
しかもこのソフトを製作、販売したのが、あの「三國志」や「大航海時代」「信長の野望」で有名なコーエーの前身、光栄マイコンシステムだというのも驚きです。
その後、同社は「団地妻の誘惑」「オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?」というアダルトゲームソフトを販売しました。「ナイトライフ」を合めたこの三作は「ストロベリーポルノシリーズ」と呼ばれています。
他にも、アダルトソフト黎明期には、エニックスやアスキーなどの有名ソフトメーカーも工ロゲーを発売していました。
以後、開発競争は加速し、アーケードには脱衣麻雀ゲームが登場するなど、過激さを増していきますが、1988年に起こった宮崎勤の幼女連続誘拐殺人事件を機に規制が強化され、いったん収束を迎えます。
90年代、その間隙を縫うように現れたのが美少女育成シュミレーションゲームです。中でも、エルフが発売した「同級生」シリーズは、現在のソフトエロティシズムの要素を含んだ恋愛シュミレーションゲームの原型となりました。
その間にも、ハードコアなアダルトゲームは発売されましたが、1999年に施行された児童ポルノ禁止法案の影響で過激なものは姿を消し、オタクブームも相まって、恋愛を主体としたソフトエロのゲームが主流となりました。
ただ現在は、ゲームのネット配信ができるようになり、ひそかにハードなものも復活の兆しを見せているようです。

  

想いの丈